- Naohiro Matsuda
事業戦略の考え方
みなさんこんにちは Great Leap Consulting株式会社 代表の松田尚泰です。
今日は、”事業戦略の考え方”を説明します。
例として私の事業を出しますのご参考にしてください。
一般的に企業戦略を考慮する上で、企業が主事業の戦略を検討するために使われるPPM(Product Portfolio Management)というツールがあります。
ここでの”Product”は”事業”と置き換えてもらっていいです。
PPMは”市場成長率”と"相対的マーケットシェア”という指標を用いて分析しますが、
上の指標を用いると”事業”を4つのカテゴリーに分類できます。
※相対的マーケットシェア…自社シェア÷最大競合他社シェア
・問題児(Problem Child)
市場成長率は"高い"、相対的マーケットシェアは”低い”
資金流出が多く、資金流入が少ない
スタートアップステータス
・花形(Star)
市場成長率は"高い"、相対的マーケットシェアは”高い”
資金流出も、資金流入も多い
売上はある程度出ているものの安定しないステータス
・金のなる木(Cash Cow)
市場成長率は"低い"、相対的マーケットシェアは”高い”
資金流出が少なく、資金流入が多い
安定したビジネス
・負け犬(Dog)
市場成長率は"低い"、相対的マーケットシェアは”低い”
資金流出も、資金流入も少ない
大抵の場合、失敗し撤退するステータス
ただしまれに利益率の高いビジネスになる可能性がある
これに倣いグラフにすると、、、こうなります。
-点線:事業の位置の変化
-実線:資金の流れ

これで何が分かるかというと、
-企業が行なっている事業を”市場成長率”という定義の上でマッピングができる
-企業の全事業のバランス(投資の流れ含め)がわかる
になります。
例えばGreat Leap Consultingで考えると、こうなります。
コンサルティング事業の”市場成長率”はあまり変化がないものの”相対的マーケットシェア”は高くなるため、”金のなる木”に位置します。
一方で国際協力のサービスと農業xヘルスヘアのビジネスは、”市場成長率”は高く、”相対的マーケティングシェア"は低く”問題児"に位置するため、
投資を行い、”問題児”→”花形”に持っていく状態であるということです。

こうやって事業戦略のベースを建て付けていきます。
ここまでまとめると・・・
会社が行なっている事業が何個あって、
それが今どのステータスにあるのか、
そのステータスから次のステータスに上げていくことは可能なのか、
を考える上で可視化できるツールがPPMになるということです。
これが一般的な事業戦略のベースを作るノウハウです。
ただ上記のことを教えるだけでは本で学べる内容と変わらないので、
実践でできるようにもう少し深くお伝えします。
PPMの考え方にはもう一つ”SBU(Strategic Business Unit)”という指標があります。
言い換えると”戦略事業単位”というのですが、
簡単にいうと、”独自の目標を持ったモノ”の単位です。
今までの話は、”企業の事業”をSBUとして話をしていましたが、
もっと細かいSBUでも適応することができます。
例えば、
”コンサルティング事業のマネタイズ”
”コンサルティング事業の分野”
などがあります。コンサルティングのマネタイズをマッピングしてみました。

結論からお伝えすると、PPMを用いて”事業”というSBUで一つまとめ、
さらに”各事業のマネタイズ”や”各事業の細かい指標”をSBUでまとめることで、
企業が今までどうゆう事業戦略を行なってきて、
企業がこれからどうゆう事業戦略を行いたいのか
を明確に可視化できます。
コンサルティングを行う上で、一番大切なことは、
『客観的にクライアントを分析し、課題がどこにあるのかを明確に提示すること』
それができるためには、クライアントからの情報をしっかりと自分の中で落とし込み、
資料で明確にわかるように可視化できないといけません。
このノウハウは、コンサルティングを行う上で必須になりますが、
コンサルティング営業(提案営業)を行う際でも、活用できるノウハウなので、
是非試してみてください。
どこかであなたの役に立つと思います。
Bye