- Naohiro Matsuda
プロジェクトが遅れる原因とその対策
皆さんこんにちは
Great Leap Consulting株式会社 代表の松田尚泰です。
本日は、ビジネスに関して、プロジェクトマネジメントについて書きたいと思います。
今回は、プロジェクトマネジメントに必要なスケジュール通りに進めるための重要なポイント2点をお伝えします。
【重要なポイント】
・プロジェクトが遅れる理由は、スケジュール作成の段階で起こる可能性がある
・WBS(Work Breakdown Structure)を作成するときに、バッファーの持ち方を考慮する
それでは、始めましょう!
自分自身、プロジェクトマネージャー(以下PM)として、事業に参画していました。
その中で、よくみてきた事例は、
『プロジェクトの進捗が遅れている』
です。
もちろんPMの役目は、遅れることなく、プロジェクトを実施することが求められるのですが、PMがいるのにもかかわらず、プロジェクトが遅れてしまうことが多くあります。
その原因は、
-ベンダー(外部に委託している業者)がうまく動かない
-スケジュール通りにメンバーが動いてくれない
などなど、色々あると思います。
でもプロジェクトのスケジュールを引く段階で、失敗しているケースもあるんです。
ここで皆さんに質問です。
『プロジェクトのスケジュールを引く時、どのように計画していますか?』
少し漠然としているので、もう少し具体的に言うと、
『プロジェクトのスケジュールを引く時、各プロセスにバッファーを置いてませんか?』
もし各プロセスにバッファーを置いて設計しているのであれば、ほとんどの割合でプロジェクトが遅れます。
なぜなら、各プロセスに含めているバッファーは、PMが望んでいるバッファーとしての機能を持たないからです。
どうゆうことか、もう少しブレイクダウンしてみましょう。
通常、PMはプロジェクトを計画通り進めるために、プロジェクトで必要があるプロセスと日程をまとめたWBS(Work Breakdown Structure)というものを作成します。
例を下に載せます(縦軸:プロジェクトで必要があるプロセス、横軸:日程)

ここで出てくるのが、下記2つのスケジュールの引き方です。
①各プロセスにバッファーを含めた形でスケジュールを引く
(例:Web要件整理自体は3日でできるが、バッファー含めて7日に設定しておこう)
②各プロセスにバッファーを含めない形でスケジュールを引く
(例:Web要件整理自体は3日でできるので、3日と設定する)
この場合、①ではなく、②を選択しないといけません。
①を選択すると何が起こるかというと、
・余計な時間をそのプロセスで費やす
・設定された日数ギリギリで共有される
ことになります。
そもそも担当者からの見積もり工数には、バッファーが含まれてますし、担当者も専属ではなく、同時進行で進めている業務があるため、締め切り日を延ばすと業務の優先順位が落ちます。
では、②を選択した時に、どこにバッファーを持てば良いのでしょうか。
答えは、『プロジェクトにバッファーを持たせる』です。
具体的にどうゆうことかというと、
(例えば、7月16日にサービスインだったとして、7月10日に製品が完成している状態で、
10日〜15日までの期間をバッファー期間として残しておきます。)
そうするとどうなるか・・・
バッファーの使い方を担当者ではなく、PMが選択できる
こうすることで、
PM自身で延ばす必要があるのかどうかを判断し、選択することができるのです。
PMが状況を把握し、選択・判断できることが、プロジェクトマネジメントの一つです。
遅れる・遅れないの判断は、全てPMが持てば、スケジュールが遅れることはありません。
僕も実際、この手法でプロジェクトを運用してますが、遅れたことはありません。
トライすることはとても簡単なことなので、皆さんもやってみてください!
Bye!!